Sound Studio NOAH

Noah self recording report

Recording report
レコーディングレポート ニュース


これまで著名アーティストを手がけヒットさせたエンジニアの経験が、
バンドサウンドを極上のものに仕上げていく。


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 プロのエンジニアがレコーディングしてくれるサウンドスタジオノアのエンジニア派遣サービス。今回は、サウンドスタジオノア代々木店に新設されたレコーディング対応スタジオG1stで、このエンジニア派遣サービスを使ったレコーディングが行われるということで潜入させてもらった。ガールズポップ3ピースバンド "BobRins"が、スタジオレコーディングに初挑戦するのだ。レコーディング経験のなかった彼女達3人のサウンドが、どのように仕上がっていくのか、その模様を追った。


Engineer  エンジニア
井上 剛
Second Engineer  セカンドエンジニア
宮崎秀一  
共に(株)アイトゥアイコミュニケーションズ

(株)アイトゥアイコミュニケーションズ
めまぐるしく変わる音楽シーンに、その卓越したセンスとスキルで、あらゆるジャンルに対応し、常に第一線で活躍し続けて来た数多くのレコーディングエンジニアが所属する、エンジニア・クリエイター集団。これまで手がけたアーティストは松任谷由実、Do As Infinity、THE YELLOW MONKEY、EXILE、倖田來未、Every Little Thing、絢香、YUI、高橋優、マキシマムザホルモン、キリンジ、LM.C、少女-ロリヰタ-23区、SCANDALなど歴代ヒットチャートを飾るアーティストからこれからの時代を担うアーティストまで多岐にわたる。
http://www.i2i-music.com


Band  バンド
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BobRins(ボブリンズ)
Vo/Gt舞紗世、Baめぐみ、Drオオシロユキエの3人組。下北沢とその周辺で活動中。
〈MySpace〉<a href="http://www.myspace.com/bobrins/">http://www.myspace.com/bobrins/</a>
〈Blog〉<a href="http://ameblo.jp/bobrins/">http://ameblo.jp/bobrins/</a>


Recording Song  レコーディング曲
「光のあり方」BobRins のオリジナル曲

音源配信中 ※mp3に圧縮してアップしています。


Microphone  使用マイクロフォン

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Drums:SAKAE DRUMS
(1) Kick:audio-technica ATM25+Sub Kick(NS10Mユニット)
(2)Snare(Top&Bottom):SHURE SM57×2
(3)Tom(High&Low&Floor):SHURE BETA57×3
(4)Top:AKG C451×2
(5)Bass(Ampeg SVT-350+SVT 810):DI(Countryman)
(6)Guitar(Roland JC-120):SHURE SM57
(7)Vocal:Blue Bluebird


Equipment  使用エンジニア機材

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(1)Intercafe:Metric Halo UNL-8
(2)PC:Mac Book Pro Pro 2.4GHz Core5


Studio  使用スタジオ
サウンドスタジオノア代々木店G1st(11.5帖+subroom 4帖)


潜入レポートスタート!


10:30 エンジニア入り
 コントロールルーム立ち上げ。
 オシレータで0dbの確認。
 クリックの確認。
 マイクセッティング。


11:20 メンバー入り
 今回は、打ち合わせの時間が持てなかったとのことだが、それにもかかわらず、井上氏のトークで和やかにスタート。まるでいつものリハが始まるかのようなリラックスしたムードだ。
井上「立ち位置が決まったらセッティングするので、和んでいていいですよ」 メンバーを緊張させないような会話が投げかけられる。井上氏の気さくな人柄を随所に感じる。

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 マイクは、一つひとつ念入りにセットされていく。接続されたケーブルの這わせ方が美しい。今回、ドラム用にセッティングされたマイクは、すべてサウンドスタジオノア代々木店でレンタル可能なラインナップだ。ひとつ例外は、エンジニア持ち込みのサブキック。YAMAHA NS10Mのユニットなのだが、図太い音作りに活躍する。


12:40 バンドのリハーサル
 その間にエンジニアチームはドラムの音作りに集中。

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12:50 昼食


13:40 キューボックスの確認
 宮崎氏が、ドラム、ベース、ギター、それぞれのキューボックスを確認する。
井上「お待たせしました。ヘッドフォンをしてください。ドラム1、ベース2、ギター3です」
井上氏がバンドに丁寧にキューボックスの使い方を説明。

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キューボックス(Cue Box)とは?
 普段のリハーサルでは使わないこのキューボックスというシロモノ、読者の中にはなじみのない方も多いのでは?
ドラム、ベース、ギターそれぞれのマイクの音がコントロールルームから送られて来る。そのバランスを取り、モニターをしやすくする装置なのだ。


14:50 Basic Rhythm Take1
 ボーカル以外のドラム、ベース、ギターのベーシック録り。演奏後、録り音を全員で確認。その音に大満足のメンバー。ドラムはタイトでどの帯域もコシがあり、艶がある。スタジオに常設されているサカエドラムも大活躍! あまりの音の良さに、ドラムのユキエは感極まっていた!!

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 ここでドラムマイクに音がかぶらないように、アンプから出していたギターをラインに変更。
 ベースにコンプレッサーとディストーションをかけ、グッと引き締まった音に。
 セカンドエンジニアの宮崎氏が、ギターに自身が持参したエフェクターの使用を提案。SHIGEMORIという水色のボックスがそうだ。メンバーは音を確認し、即採用。

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15:25 Basic Rhythm Take 2〜3
 演奏後、また聞いてみる。


15:50 Drum & Bass Dub Take1〜3
 先ほどのテイクのギターをガイドとし、より細かいニュアンスに気を配りながらドラム&ベースをダビング。
 バンドが演奏しやすいように、キューボックスのバランスを再調整。

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16:05 Drum & Bass Dub Take4
 ミックスのバランスをとっていく井上氏。それぞれのパーツがどんどんクリアになってゆく。
めぐみ「今のテイクが一番いいです!」
井上「気になるところがあれば、そこだけ差し替えることもできるから」
宮崎「今まで録ったの全部ありま~す(笑)」
終始、和やかな雰囲気でレコーディングは進んでいった。


16:30 休憩


17:00 Guitar Dub Take1
 Roland JC120にSHURE SM57をセット。エフェクターのツマミを細かく操作する宮崎氏。音決めは時間をかけて丁寧に行われた。コンプレッサーもかけることになり、定番Urei 1176のプラグインが登場。

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17:45 Guitar Dub Take 2~4
 録っている間、井上氏はずっとスタジオにいて、舞紗世が聴きやすいようにキューボックスを再調整。


18:05 Guitar Solo Dub Take1〜5
井上「OK!  OK! 前半はテイク5、後半はテイク1か2を採用かな」
 以上で、すべてのオケダビングが終了。


18:30 Vocal Dub Take1〜5
 すかさずスタジオはセットチェンジされ、ボーカルマイクがセットアップされた。ボーカルマイクに起用されたのは、こちらもサウンドスタジオノア代々木店でレンタルできるBlue Bluebird。音抜けが良くカラッとした感じのキャラクターで定評がある。ボーカルマイクの背後には、リフレクションフィルタがセットされた。
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井上「ボーカルにエコーかける? 飲み物、飲んだら? (コントロールルームに向かって)メンバーの皆様、応援メッセージ受け付けてます!」
めぐみ「ちょっと力が入り過ぎているかも。もっとリラックスして!」
ボーカリストを、とことん気づかう井上氏。井上氏は、録りながらEQ処理やミックスバランスをとっていく。
井上「歌い出しとエンディングを差し替えよう。この一行は声に魅力があるから、少しぐらい音程悪くても大丈夫。そのほうが味があっていいよ」
井上氏は、エンジニアにとどまらずプロデューサー的視点からも全身全霊で進行させていた。

 録り音を確認し、予定していた行程を時間内で無事終了。
 ボーカルのエディットやラフミックスについては宮崎氏にゆだねられ、後日完成を待つこととなった。


 レコーディングエンジニアというと、暗くてぶっきらぼうな人というイメージがあるかもしれない。
 しかし今回のレポートでおわかりのように、もの凄く繊細で細やかな気遣いがあり、プレイヤーが困らないように多くの注意を向けてくれていた。メンバーと一体となって邁進していく気迫とエネルギーをも感じた。音作りの技術は言うまでもなく体に染みついていて、音がいいのは当然。それを前提にアーティストがどうしたら気持ち良くプレイできるか、さらに気持ちを集中させられるか、そのために様々なアイディアを出し、それには充分な説得力があった。
 そして、井上氏のこれまでの深い経験に加え、終始、元気やファイトを投げかけてくれたことが、バンドには何より温かくて、そしてありがたく感じられたようだった。
 公開予定の音源作りなら、やはりプロの手によるレコーディングをオススメする。その際は、ぜひサウンドスタジオノアのエンジニア派遣サービスを利用してみてほしい。



エンジニア派遣サービス
スタジオ代+¥21,000【6H】
レコーディングスタジオSOUND ARTS からプロエンジニアを派遣。今回、取材した「アイトゥアイコミュニケーションズ」からのエンジニア派遣も、もちろん可能。
お問い合わせはSOUND ARTSへTEL.03-5731-2111